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木枯紋次郎と七人の侍がネコになったらいいな

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 おミケさん おヒサです  お元気そうで・・・
「お陰様で ってとこかな  生きてるうちは この切り株に乗って座れるほどでいたい と思ってるねん 」
 バランスの問題ですか 
「そう 」




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「ちょっと見てよ 私の耳 
 ネコの耳なんて 二つそろってて 様になるもんでしょ 
 医者に愛情が無いのか センスが無いのか  人生暗いよ 」




  
「ここは無人の家  “いいとこ見つけたね”って 言われるけど  無人の家は 気楽でもあり 寂しくもあり  気配と言うか 体温みたいなものが 無いんだよ 」




      
「物思いにふけるのが コンクリートの 橋の下 なんて  どこまで行っても さえない 世の中だね 」




  
「この塀は 何やねん  横の棒が上と下の端にしかのうて 金属で出来てると来てるから ネコの爪が利かんやないか 」
 登れんと 分かったら  諦めたら どうなんですか 





           
 錆ネコさん おひさやね  お会いせぬ間に 耳パッチンが入りましたね  これで 食べる物もないのに 子供を育てる 野良メスの辛い人生から 解放されましたね 
「そうに違いは無いのだけれど 気持ちは複雑よね  例えばよ “恋の無い人生に 意味なんてあるのか” ってことにもなるじゃん 」
 確かに ヒトの価値観の押し付けかも知れないけど  悲しいことは 少なくあってほしい と思うじゃないですか  今んとこ それよりましなものを思いつかない  民主主義みたいなものですよ 
「民主主義ね・・・・・」




           
「粗大ごみのガラクタの中で 保護色になるなんて 置き猫される前には 考えもしなかったな
 そりゃ 野良猫より 傘の方が まだ少しは役に立つのだろうね  現に私が ほんの少しだけ 助かってるものね 」




  
「おまえら よう寝るなあ  寝てばっかりやないか 」
 そうおっしゃるあなた様は 先ほどまで 一番よくお眠りでしたよ 
「うろうろせんと おっさんも どっかで寝てこいよ 」




            
「一見 “建設途中 完成間近” の感じに 収めてくれましたね  ほんとにそうなら アフターコロナで いけいけムードになれるのですが 」




  
「この公園は 草が茂って歩道にまではみ出し 落ち葉や 花のかすがゴミとなって? 歩道にたまっている  “公園の管理者は いったい何をしているんだ” の声が聞こえてきそうだが これで良いのだ」
「落葉が積もって腐り 腐植となり 雨に流されて海に下り 沿岸の生物相を豊かにする  公園も街も 墓場さえもきれいにしてしまうから 水産資源の 貧しい国になってしまったじゃないか 」




      
「日の当たり具合 トラックの陰 昼寝に最高やな 」
 “ねよねよ”
トラックの影が 化け猫になってますぞ
「そうやな  目が覚めてから ゆっくり見るわ 」
『影は 時間とともに 変わる ってのに・・・ 』




           
「どうやら カラスの巣で 雛が孵ったらしい 」


           
「一丁 ネコの恐ろしさを 教えてやりましょう  お腹もすいたことだし 」
いけません ネコさん 絶対だめです  カラスは 恐ろしく強いですぞ  命を落としますぞ 





      
「ツバキの花が みんな 落ちてしまった  そんな季節になっても 濡れた苔が 足の裏に冷たい  なんてこと考えるより 生きることが目的のすべての 真野良の方が 幸せなんじゃないかな 」




  
「スリスリしているのは 発情期の余韻があるからじゃなくて  なでなで・スリスリの喜びが忘れられないのだ  いやだね 」




      
「俺のことを “おっちゃん” なんて呼ぶ奴らがいる  オバハンのくせに  俺には〇〇って 名前があるんだ  悔しいけど 〇〇って呼ばれてた時代が 忘れられない  だからほかの呼び方をされても無視することにしている  美味しい物があるときは 一呼吸おいて 行くけどね 」



      
「経験と体の大きさから 一応 この辺りのリーダー やってるけど  実は俺 置き猫されてここに居るんだ  今年でもう八歳  リーダーとしての 体力の限界を 感じ始めてる 」

      
「俺を捨てた にっくい奴らだけど  あの時代が忘れられない  雨の日には傘をさして あの石畳の角を曲がって 俺を迎えに来てくれる  なんて物語を 何度も思い描いてしまう これも年なのかね 」


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