木枯紋次郎と七人の侍がネコになったらいいな
---Ninjya AD---
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「兄貴 行こか 」
『行こ行こ 』
[頼りなく見えて 不安も感じるが 事態を打開するものがあるとすれば 若者たちなのだろうね ]
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「この広場を生活の中心とするとして 食べ物が得られそうな場所を 近場から順にチェックして行こうじゃないですか 食べ物以外の利用価値がある場所も あるかも知れません 」
ニャゴニャゴ ゴロゴロ フニャフニャ と 野良猫たちは また劇場跡広場に集まって ここが我が家とばかり 落ち着いて過すのでありました
「やっぱり ここが一番よな 」
『やっぱり て 何よ 』
『私は (ネコキチおばさんがカリカリを持って来てくれるのを)待つ方を選びました
おなかの子ども達のためにも 冒険は許されません 』
「母さんは強いな 一人じゃないもんな 」
「兄ちゃん 学生さんかな
大きな袋 担いでるから 大黒様かと思ったぜ
大きな袋から 何かくれそうに見えるのは 空腹のせいだろうな 」
案の定 表通りには 排気ガスはあっても 美味しいものなどあるはずも無く
戸惑うネコたちは 進む方向すら定められないのでした
「行こう行こう けちなカリカリのかけらなんか 拾ってないで
表通りへ出て なにか 旨いもの探そう 」
「両側に腹の減ったのが居て 鳴ってるのが 聞こえてるはずなのに
少しは気を遣えよ と言っても 遣わない奴が生き残るのが現実だけどな 」
「あれだけ食べたら もう充分だろう
カリカリ食べる順番を 早く譲ってくれないかな 腹が鳴るよ 」
『あいつのまだ後 となると おれの番がきた頃には もう無いかも知れない
腹が減って 昼寝も出来ないよ 』
「カメラのおっちゃん 知ってるかい
年寄りの話じゃ この広場は 昔 劇場だったんだって 」
『ああ やっと おなか膨れた 』
[早く食わないと なくなるぞ ]
「ここは シャッター街の裏だ
暑くても 寒くても 室外機が回るのを見たことがない 悲しい町だよ 」
「あれは美味しい物だぞ きっとそうだ
どんどん近付いても 夢が破れませんように
胃袋に入るまで この喜びが続きますように 」
「好いことって 無いもんやな 」
『そりゃあ そういうものよ 』
「好いことまで行かなくても まあまあのことくらい あっても良いのにな 」
『ほんとにねえ 』
「この顔なもので イッテン て呼ばれてます よい名前なのか 悪い名前なのか よく分かりませんが まあ 相応て言ったところなのかな? なんて思ってます 」
ネコさん お休み場所は 夏でも マットの上ですか
「靴を履いてるから 分からないのでしょうね
アスファルトもコンクリートも 足の熱さは凄いのですよ
夏も冬も この玄関マットは 有難いものです 」
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