恨めしいコート

 
「寒さには強い　親ゆづりの自慢のコートも　　これからの季節を考えると　思いやられます　　自慢どころか　親を恨む季節の始まり　」

特製コート

  
「風がまだ冷たい日も　私には　親譲りの特製コートが有るから平気　ちょうどいい気分　」

潮風に乗って

  
「潮風が暖かくなって　植物は元気になったが　　ネコは・・・・・
　　　潮風に乗って　魚も飛んで来ればいいのに　」

夜は幽さん

  
「あーあ　ろくな客が来ないんだから　あくびばかりが出るよ　　夜になれば幽さんが出てきて　少しは賑やかになるが　幽さんが何かくれるわけもなし　」

  
「いいものとまで言わないから　何か食べるものくれないかい　」

別猫の顔

         
「おなかすいたよ～　　死にそうだよ～　　この町の人は　みんな優しくて～　　思いやりがあるんだね～　　文化の香りがするよ～　　いつも有難う～　」
やるねえ　　全く別猫の顔じゃない

花は食えず

  
「ヒヨドリは　うまそうにツバキの蜜を吸うが　落ちた花なんか　ネコには食べられない　　結局　得意の猫なで声で　あまえ戦術と行くか　」
えー　その顔で甘えるなんて　メチャきしょいよ
「まあみとけって　」

ネコにタンポポ

             
「ネコにタンポポって　いいもんでしょ　」
竹にトラって　いいたいんやろ
「とにかく　いい季節になりました　　ネコの季節の始まりです　」

耕運機が入る

  
「凍っていた田んぼに　水と泥の季節がよみがえり　遂に耕運機が入った　　泥は歩きにくくて脚が汚れるが　心は明るい　」

池だった

  
奥に檻がありますね　　手前のネコさんの居るところも　かつては檻の中だったかも知れない　　こんな感じで　ニホンノネコ（日本野猫）を飼っておくのも　いいじゃないですか
「うるさいねえ　　ここは池だったんだよ　　池や庭なんて　分かる顔じゃなさそうだけど　」

京の公園

         
京の公園を京野良猫が行く　　尾は短くない

川魚狙って

  
「ネコみたいな　ヘンな奴が　川の魚　狙ってるぞ　」


  
もしもし　カワウソさんですか
『んなわけ　ないだろ　　ネコだよ　　川の魚見てるだけ　　カワウソだったら　もうとっくに　水に入ってるよ　』

最終点検

  
ご近所の　飼い猫さんでしょう？
「そうですが　　待合所の最終点検は　私の役のように　なってるのです　」

小ヘビの行方

  
逃げた小ヘビが　あきらめられないようで　　いつまでも　臭いを　かいでいます　　もうとっくに　落ち葉の下の　土の下へ　逃れてしまったでしょうに　　そんな季節になりました

桜が散った

  
「待ちに待った桜も散って　花びらのじゅうたんになってしまった　　これを　“サクラの花を更に一回見ることが出来た”と喜べばいいのに　“残りが一回減ってしまった”と思ってしまう　　ストレス溜めるタイプよね　」

日本人やろ

               
 “ プリーズ　ステイ　ヒアー ” 　ええっと　その　“ もうちょっとだけ ”
「なんや言うとる　　英語は下手やし　高そうなカメラ持ってるから　日本人やろ　」
（マレーシアで）

ゴミ箱の周囲

  
「ゴミ箱の周囲に　ゴミは　散らかってないだろ　　おれたちネコは　そんなことはめったにしない　　ゴミを散らかすのは　たいてい　チュンか　カアの仕業だ　」