命のカリカリ

   
「おっと　　このカリカリはオッサンにはやれんで　　　これを頼りに命をつないでるネコが何匹もおるんや　」
『そうやで　』



   
「空腹の辛さはよく分かるが　悪く思うなよ　　近頃　あのカリカリを頼りに生きてるネコが増えたんや　」

早く食べろよ

          
「もっと早く食べろよ　　こっちは　空き腹抱えて待ってるんやから　」
『う　うん　　急いでるつもりなのやが　生まれつき食べるのが遅いもんで　』

黒くても寒いよ

                    
「黒は熱をよく吸収するというけど　　こうしてるだけで　これでも得してるんかな？　」

托鉢

   
「お客さんが来る時間やと言うのに　　ネコへの御喜捨はまだかいな　」


   
「脇道はサッとＵターン　　植木鉢にさわってないよ　　ほんとに何もしてませんよ　」


     
「タヌキの顔でも見ていきましょか　　いつ見てもおんなじ顔してるけどね　」

続きは

                    
「話の続きはまた今度や　　な　　変な奴来たし　」
『ん　』

寒波なんか

          
「ベッドも新しくしてもらったし　備えは万全　　寒さよ 出て来いやー　」
『いらんこと言わんときいぜ　　相手本気出しよったらどないすんのん　』

消えてなくなる

　本年最後のアップロードとなりました
　度々のアクセス　有り難うございました
　どなた様も　好いお年をお迎えください

   
ねえさん　またお遇いしましたね　　ちょいと写させてくださいな
「アッカンビーッ　だ　」


   
「墓ネコの逃げ足の速さは知ってるはずだろ　」


   
「ひつこいなあ　もう　　　おまえがここまで来る頃にゃ　私ゃ消えてなくなってるんだから　」

阿倍野Ｍｉｘ

   
「お客がだんだん増えてきたし　もうすぐお正月かな　」
『そうなんやろ　　それにしては人が少ないな　　不景気なんやろうな　』
「阿倍野Ｍｉｘはどうなったん　」
『俺に聞いても分からんがな　』

寂しい季節

   
「暮れから正月に掛けて一時客が増えるが　それがすんだら寂しい寒いだけの季節が待ってるんや　　恋の季節や言うても若い者に勝てんし　ひたすら耐えるだけや　」

腹立つなあ

   
「腹立つなあ　若いのがえらそうにしよって　　人生の先輩を何やと思うてるんや　」


   
「面白ないなあ　　おなかはすくし　客は来んし　風は冷たいし　日は照らんし　」

高枝のスズメ

   
こちらは飼い猫さんのようですが　　どうも御機嫌がよくありません
「スズメがいるんや　　高い枝にばっかりおって降りて来ん　　たまには目の前に降りてくるのがいてもええやないか　」

好かん婆

   
「気に入らん婆さんがうろついとるんや　」



   
「こっちのカメラも気になるけど　」



   
「うん　　こらいよいよほっとけんわ　」



 

女の争い

   
「死にかけの婆さんは上がってこんとき　臭いんや　」
『ええ歳して口の聞き方も知らんのかいな　臭うてもブスよりましや　』

水のみの虎猫

                    
いいですねえ　　“水のみの虎　猫”さんですねえ
「絵になるだろ　しっかり写してくれよ　」



   
そうするとやっぱネコさんはネコさんですよ　　そりゃあトラさんの方がずっと　・・・　んん　　あれですよ　　あの　なんて言うか　だいたい　トラさんはトラさんだから　　やっぱり　ネコさんの方がネコさんですよ
「わしは　おまえの言うことなんか聴いてない　」

しっぽに霊力

   
「変なやつが来てるのに　　しっぽをビローンと無造作に延ばすな　」
『えっ　』
「猫のしっぽには　霊力が宿ると言われてるんやぞ　」
『霊力？　　そんなん欲しいわあ　』

まずおつとめ

   
「朝はまずおつとめから　　風薫る　うんと好い日になりますように　」


   
「跡を隠すのはネコの身だしなみ　　今日は変なやつが見ているから　特に念入りにしておこう　」