こま猫

  
「ここは狛犬さんが居ないもので　私ができるだけ番猫を勤めています　」

なるようになる

        
近頃元気が有りません　春には胸を張っていたのに　これで冬が越せるのかと心配です



        
「あまり心配しないで下さい　　これでもネコですから　“なるようにはなる”と思っていますから　」

元気で居たかな

  
「久しぶりやのう　おばちゃん　　元気にしとったんかいな　」
それは　私がたずねることでしょう


        
『えらいなあボスは　おばはんの話し相手までしてやるんやから　』

別れは辛くて

  
別れはあまりに辛くて　物陰に飛び込んで隠れます　　それでも　後姿が見たくて　そっとのぞきます

甘えたい

  
「甘えたいんだよう　　おじさんでいいから甘えさせてよう　」


  
「行ってしまうんだね　寂しいよ　」

この時のポーズ

  
「このポ－ズだけは　生まれたときから　教えられなくても知ってたねえ　　　写すなって　写す場面じゃないだろ　」

親は無くても

  
「親は無くても元気な子だぞ　　ここに乗って　このポーズで　お月様を見上げると　トラさんのように強くなれる気がする　」

早くも風邪

  
この猫たち　早くも風邪のようです　　今からこれでわ　先が心配です

水はあるけど

  
「水はまだあるんやけどな　おなかの膨れるものがないんや　　言うても無駄やとは思うけど　」

見返りニャンコ

　
「野良猫には　物はなくても物置が似合うだろ　　見返りニャンコのポーズ一発　どうだい　」

写すのなら

  
「いつも来るのが早いから　　店は準備中でも　おれを写すなら　みやげ物くらい買っていけよな　」

秋色に写して

  
「秋色に写してね　　日差しがここまで差し込む季節やから　　光が秋色　私も秋色　」

外猫に首輪

  
「外猫の身でありながら　立派な首輪をつけていただきました　　誇らしくもあり　うるさくもあり　です　」

フロントガラス

  
そこを通るなって　　そんな所に足跡残すから　嫌われるんや
「この　半分すべる感じが　気持ちよくて楽しいよ　」

急いで渡ろう

  
「橋の上は　何かあったときの逃げ場が無いから　　急げや急げ　」

外ネコは

  
「外ネコは　あせらず　遅れず　行儀よく　」



  
「あっ　もうあのネコの行く時間や　急がんと　」