駐輪場の爪砥木

   
「前にあるのは俺達駐輪場ネコ共有の爪研ぎ木だ　　毎日木が削られてその部分の色が若いってことは　俺達が元気だってこと」

プロ野良気分

   
「鉄枠をくぐってほこりっぽい物置に入ると　ふうらいらしいワイルドな気分になる　　顔が引き締まってるでしょ」

   
「物干し台の下をくぐると　戦争ごっこの気分や　スパイごっこかな」
泥棒ごっこやろ

宴の朝

   
花吹雪が舞って　サルどもの宴が終わった後には　何か落ちているかも知れません

都会の駐車場

   
「駐車場定位置ネコで～す　　危険な場所だと思うでしょうが　人影は少なく人目に付かず　都会ではここは落ち着ける場所の一つです」

お堀端

   
お堀端の一郭は立入禁止になっていて　ネコにとってはサルどもに邪魔されずに昼寝が出来る有り難い場所です　　　スナック菓子の袋の音は聞こえますが　呼びかける声は聞こえないことになっています

赤猫の兄の赤猫

          
　　　「あのう　　毎度弟がお邪魔をしてるようで･・･・･　」
　　　なんや　兄弟がおったんかい

春なのに

   
　「春は門出の季節というのに　仕官の道は遠いなあ」

力任せのオジサン

          
遠慮がちな赤猫と違って　こちらは何事も力で解決しようというオジサンです　　ネコの世界にも困ったお方がいます

行くべきか

   
　「困ったなあ　　　行くべきか　行かざるべきか　」

早くも暑い

   
気候の変わり目　　少し蒸し暑い日にはまだ寒そうなネコが多い中　早くも暑そうな顔をする者がいます　　　　大の寒がりの癖に

この屋の主

   
「お　　おばあさん　」
『あんたかいな　勝手に家の庭うろうろしてるのわ　　わての目の黒いうちは勝手なまねさせまへんで　』

   
　「考えること多いなあ　・・・・・・　　」

上から覗くなんて

          
　　　「上から覗くなんて　　エッチ！」

知らねえ顔

   
「しらねえ顔にうろつかれたんじゃあ　おちおち昼寝も出来ねえんだよお」

   
『どこを歩こうと俺っちの勝手だなあ　寝たけりゃ寝てなってんだ』

ベンベン

   
　「ジャカ ジャカ　ジャカ ジャカ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャカ ジャカ　ジャカ ジャカ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベンベーン　」

待ち人来る

   
来ました来ました８時になれば　ネコが待っていたのはこんな人だったのです

早朝ランナー

   
　「早朝ランニングかあ　・・・・・　」
　ネコが待っているのはそんな人ではありません