見合い写真

           
えらいすましとるな　　それなら　お見合い写真を一枚写そか　
「見合い写真なんか　いらんわ　　男には不自由してないんや　
　超空腹やし　寝る場所も　まだ探してないけどな　」

働き方改革

  
「土曜日というのに　お皿は朝から空　
　朝から忙しく出て行ったのやろう　　働き方改革とかで　土曜も休めんのやそうな　」

期待はずれ

      
「おっ　　何かくれそうな人が　来るぞ　」　


      
「くれへんの　かいっ！　」

餌の開封

      
真剣に見つめとるなあ
待っとれよ　　　手がかじかんで　なかなか袋が開かんのや　
「夏でもそうやったで　
　不器用やからやて　おばちゃん言うてた　」　
もらう身で　そういうことを言うな　

日の長さ

  

だいぶ日が長くなりましたね
「ちとね　」
ちとねって　2月も下旬に入って　　日に日に日が長くなってるんですよ　
「理屈はそうだろうけど　快晴もあれば雨もある　　ネコにピンとくる話じゃないのは　分かるだろう　」
そうですね　　失礼をば　

夢やな

      
「暖かいのは有難いけど　毛色のせいやない　　　もうじき３月やで　　このままドーッと　春まで行くで　」

      
「少々寒くても良いから　美味しい物お腹いっぱい食べて　安全なところで　安心してぐっすり眠りたい　　　夢やな　」

黒いコート

  
「黒いコ－トは　光を良く吸収するので暖かい　なんて　うらやましそうに言われるけど　寒いときは寒い　　　夏は人より暑いような気がするけどな　
　ここは　日当たりはよいけど　風通しも良い　　　うまいこと行かんな　」

集団蒸発

  
ネコさん　おめでとう　　温かい　好い正月ですね　
「いやほんとに　温かいのは有難いね　
　しゃあけどね　何でこんなにお正月は静かなん？　人の気配が無いんや　みなどこ行ったんや　　集団蒸発したんか　ゴーストタウンやで　」

玄関先の落葉

      
「この落ち葉の溜まりようはなんや　　玄関先からこの家の塀に沿って続いてるやないか　　　まさかこの家も空家　　あいつ　置き猫されたんやなかろうな　　　心配　」

侵入ごっこ再開

  
「そろそろあいつが　俺の目を盗んで　敷地内に進入してくる頃だ　
　気を引き締めて　しっかり見張らないと　」

  
『そろそろあいつの家の玄関に顔を出して　侵入者だと怒らせてやらないと　
　退屈してるだろう　　　退屈も　過ぎると体に悪いからな　』

嫌な奴

  
「嫌な奴やなあ　　俺の後を　つけてくるなよ　」
『嫌な奴やなあ　　立ち止まって　じろじろ見てないで　さっさと進めよ　』

桜をもう一度

      
「こんな姿を　写すなよ　もう　
　目下の目標は　もう一度桜を見る　　これに尽きるな　
　　達成できなくても　笑うなよ　」
笑うわけ無いでしょ　　それより　必ず達成して下さい　

石版の上

  
「近頃良く見かける　この記名用の石版は　高さも巾も　ネコに丁度良い　
　周囲も見渡せるし　陽も良く当たるし　
　とは言うものの　足が冷たいね　　これが何とか・・・　ならんよね　」

遅い正月

           
「お正月はどうだった　なんて　訊くんでしょ　
　人は多いが　何かくれる人はお休み　　代わりに　子供連れや犬連れが多くて　三が日は　我慢のお正月よね　　　ここに来て　御節の残りをくれる人なんかいて　ネコには遅いお正月　ってとこかな　
　ところで　おっちゃん　お年玉は？　」
　日がかげって　寒なってきたわ　　風邪引きそうや　帰るわ　

日向を追って

  
「あんた何してんにゃ　陰になりかけたらさっさと進まんから　陰に追いつかれてしもうたやないか　　　何をしても　その調子やねんから　」
『分かってるんや　　けどな　わしは日向を追って進めるけど　おまえは前に進めんやないか　　一人だけ行くのも悪かろうと　気を使うてるんや　』

サルのポーズ

  
そのポーズはネコやない　サルやぞ　　　目も飛んどるな　
ボケとっても　幸せならええか