西部劇

              
「うしろに回るなよ　　後ろから撃つ奴は　悪い奴に決まってるんだ　　主役は　正面から正々堂々と勝負して　勝つんだ　」
そんな話　どこで仕入れたんや　　今の人は西部劇なんて知らんぞ　

領域侵犯

      
「何が　夜も昼もあまり変わらんやねん　　夜も昼も領域侵犯やないか　　横着ネコめが　」

夜のネコ道

      
「立ち入り禁止も何のその　　夜のネコ道も　茂みをあまり使わないだけで　昼のネコ道とあまり変わらないのです　」

サバトラ

      
  
「私が　この公園を代表する　サバトラです　」
“代表する”と来たか　　普通のトラネコやないか　　まあよく整って　毛並みもええけどな　　宿ありさんかな　

一段違いで

  
「一段下りれば夏も涼しく　一段上がれば冬も温か　　おだやかな晴天って　有難いことやね　」

狂ったオヤジ

  
[赤猫は通行できません]　のかんばんが　見えないのかね　
「そんなわけないだろ　」
『赤猫だけが　どうして悪いんだ　』
「夜中に　うろついてる　狂ったオヤジの方を　取り締まれよ　」

捨てられたんや

  
「おい　あんな奴　見たことあるか　」
『初めてやな　　もう立派な大人やのに　不安そうな顔してるわ　』
「もう大人て・・・　　　５，６歳　行ってるで　」
『捨てられたんやね　』
「サルなんか信用するからや　」
『そうやけど・・・　　　それは責められへんよ　』

甘ニャン

  
「狭い所でしか　遊べないので　可哀想だと思って　つい甘やかせると　　いつまで経っても　こんな状態です　」

めったに通らぬ

  
「この道路は　めったに車は通りません　　しかしその　めったにがくせもので　たまには通るのです　　　子供たちに危ないと言っても　まだ分かるはずもないですし　　一方は　ネコ除けネットで固められています　　私は終日　気が休まることがありません　」

お正月やから

      
「これは何や　　　バラの　チビの　葉っぱか　」


      
「葉っぱなんかじゃなくて　ネコが喜ぶもの　何かおくれよ　
　お正月やねんから　」

野良は我慢

  
「元日から　イヌ散は好いけど　　　イヌやのに俺より背が低い　　　そのくせ絡んでくる奴もおる　　一発くらわしたろかと思うけど　大事になれば　野良はいつも不利や　　みんなのこと考えたら　我慢するしかない　」

今年は好い年に

  
ネコさん　おめでとうさん
「おめでとうさん　　初詣かいな　」
今年は本気で好い年になってほしいな
「それは分からん　　来年もここで　同じ話ができたら　目出たいんやけどな　」

落とし玉

　　　あけましておめでとうございます　
　　　　　　　　　　今年もよろしくお願いします

      
お年玉ですか
「そうですね　　丸いのが落ちてたから　落とし玉や　
　これはなかなか行けますよ　　お餅よりうまい　」

やせネコの写真

  
「写さないでって　こんなやせネコ　　　私だって　女なんだから　」

  
「車の影を借りて　こうすると　少しは丸く見えるかな　　　
　え　私のこの姿が　今年の最後の写真になるって？　　
　どうかしてるぜ　
　こんな姿を　年末最後に　見せられる方々　　どうか好いお年をお迎えください　」

冬毛のお陰で

  
「冬が来て　寒くなるのはつらいけど　ふんわり冬毛が骨と皮だけの体をカモフラージュしてくれる　　それが唯一の救いね　」

やせネコにも冬

      
おっ　やせ吉　生きとったか
「うん・・・」
元気かいな
「・・・・・・・・　うん　まあ　」
もうすぐ　冬本番が来たら　寒うなるぞ　　　春が来るまで　何とか頑張れよ
「・・・・・・・・・・・・・・・　うん　　　がんばる　」