タコ踊り

  
「瀬戸内名物　ネコのタコ踊りじゃ　」
脚が四本で　尻尾を入れても　五本しかないのですが
「分からんこと言うなあ　　耳も鼻も　脚に見立てるんじゃ　」

ネコの司令塔

  
「前方２m.にカメラオヤジ　　　後方１５m.にバックパッカーの若者　　　いずれも危険度は極めて軽微
ネコの司令塔では　周囲の状況が　眠っていても　画面に映し出されるのだ　」

秋のムシ

  
何か　食べましたね
「ムシ　　秋は太っててうまいけど　腹の足しには　ならんね　」

秋近し

  
「秋が近いというだけで　緑の風を　楽しむ余裕が　出来たね　」


  
「とは言え　日陰に入ると　やっぱりまだ　こっちの方が　さわやかだな　」

リーグ優勝

  
「えっ　カープのリーグ優勝　決まりって　　ついにか　」
『やったな　　わしの生きてるうちで　嬉しいわい　』 

  
［ネコに影響　全く無いわけはないぜ　　めでたい　めでたい　　あとは日本一じゃ　］

カープの優勝

 
「カープの優勝　まだ決まらんのかな　」
『もう　決まったようなものやし　　ネコが得するわけでもないが　』
「はよ決めて欲しいわ　　明るい話の無い時代やし　」
『イライラして　なめ続けると　毛が抜けてしまいそうや　』

空襲の後

  
「この壁は　どうして　こんなに　壊れたのかなあ　　空襲の後かな　」
古いこと　知ってるねえ　　当たってる　気もするけど

猫を起こすな

  
「写真くらいで　寝ている者を　起こすことは無いだろ　」
すみません　　背中だけでは　絵にならないもので　　それに　一度降りたら　もう一度上ってくるのは　きついっすからね

お魚もどき

  
まだ幼いネコさん　　木の葉が　お魚にでも　見えたのでしょうか　　分かりますよ　その気持ち　　　ジャガイモだと思ったら　そっくりさんの石で　悲しかったことがありましたから

細いホ－ス

            
「普通より細い　バキュームカーのホース　　露地の奥の　いったいどこまで続いているのか　　縄張り内だから　一応確かめておこう　」

廃屋のネコ

  
廃屋のいたみは更に進み　とうとう棟木の片方が落ちてしまいました
「ネコには　どうしようもありません　」

ネコはお庭で･･

        
坂道のおうちには　たいていお庭があって　　猫たちは過ごす場所に恵まれていたようです
「後に誰か来てるで　後見てみ　」
『後ろ向くくらいなら　あんた顔上げたらしまいやないの　』
「もう　寝ようか　」
『寝よ寝よ　』

トカゲさん

  
「おっ　トカゲじゃ　　　トカゲよトカゲよトカゲさん　ちょっと出てきてくださいな　ネコと遊んで下さいな　」
『そんな馬鹿なトカゲはおらんじゃろ　』

アリが行く

  
「アリさんは元気だね　がんばるね　　セミの羽も宝物なんだ　」

猫の居る方へ

  
「観光客が降りてくる　　さてこの三叉路　どちらへ行くかな　」
ネコよ　おまえが居るから　そっちに決まりやないか　

過ぎし日の

  
「一つの家で追われると隣の家へ行き　また追われると更に別の家へ行き　結局最後には何がしかの食べ物にありつく　　そんな時代がありました　　　子供たちのかん高い声は避けるようにしてましたが　今となれば良き時代の思い出です　」