少数派

        
「今年の花見も最後だけど　ちょっと寒いね　」
『花冷えって　この頃になると　毎年そうなんだわ　』
［寒いといっても　冬のこと思えば　軽いよ　こんなの　］


        
［おっちゃん　写してばかりで　花見しないのかね　］
『人の中で　趣を解するのは　うんと少数派なんだって　』

花びら見

  
手洗い水の屋根の下で　　ネコさんたちは　散ったサクラの花びらの　花見を楽しんでているようです

春が来る

  
「春が来るなあ　　白の輝きが　日に日に増してくる　」



  
「うるさいなあ　おまえら　　おれはなあ　季節の春を言うてるんや　」

散った後で

  
「見知らぬネコや　ヒトがおいでになって　　花を見にござったと思うのに　　散ってしまった後で　申し訳ない気分だね　」

散った散った

  
「散った　散った　散ってしまったわ　　　花のじゅうたんもいいけど　すぐに茶色くなって　今年のサクラも終わりだね　」

時の流れ

  
つい　半月あまり前まで　　骨と皮だけになったような老猫が　日光浴をしていた　この場所に　　見知らぬ若者が　寝るようになりました

早く見ないと

      
「わっ　また散った　　　早く見ないと　散ってしまうよ　」
『うん　ちょっと　　落ち着いてから　』



        
「サクラの幹みたいな　おっさん　　来てる　」
『意味が分からん　』
「黒くて　でこぼこや　」
ほっといてくれ

池の三毛さん

  
池之端に現れた　お三毛さん　　魚狙いかと思いきや　魚を狙う鳥を狙ってるそうで　　大物狙いです　　　上品な顔と　きれいな毛もようは　飼いネコさんに見えますが　　実は野良さんで　子育てに奮闘しているとか　　　女は大変　女は強しです

花の気分

  
「付いて来るなって　もう　うるさいなあ　　　花の気分が　壊れるんやから　」

うれしい季節

  
「さて出かけましょう　　花が咲いて　眠るにも歩くにもよい季節になって　うれしいね　」

早朝カリカリ

  
佐賀ネコ初登場です　　なかなか立派なお方です
「春になって空気が温むと　早朝のカリカリの味も　また格別　」
だそうです

アザラシネコ

  
アザラシネコさん
「“アザラシネコ”って？　　うまく言ったね　　うれしかないけど　」
その枠をくぐるくらい　簡単なんでしょ
「簡単でないとは言わないが　ちょっとした決断が要るんだよな　　それがネコの苦手とするところで　」

境内パトロール

   
 護国神社で　有難そうなお猫様が　境内をくまなくパトロール　しておられました
 

ストーカー

  
モミジの新しい枝と芽の色が　ネコさんの毛色によく似ています
「そんなこと　どうでもいいじゃない　　うるさいんだよね　なんだか　」


  
こうして見ると　　古い板塀とも　よく似合います
「もういいから　　早くあっちへ行ってよ　」

お願いの季節

         
「花が咲いたと思ったら　首写真のポスターが咲いて　　またお願いが始まるんやね　」

高齢者登山隊

  
「老人登山隊が行く　土曜日かな？　　おれもこのままパトロールに出るか　それとも　もう一眠りするか　」