野猫

   
山中の一軒家ですが、大きなトタン囲いの納屋があります。ネコはその納屋に棲んでいます。寒い日や雨の日は納屋のむしろの上で寝て、夜は狩りをし、天気がよければ外で日向ぼっこを楽しみます。しかし、人にこびず、人を信じず、人が近付けばすぐに小屋に逃げ込みます。野良猫ではなく、野猫、つまり野生の猫として生活しています。

ひとりぼち

    　　
初夏の暖かさ、快晴、土曜日となると９時を待ちかねたように拝観客が訪れます。人の世のあわただしさに忘れられた猫は、ちょっと不満そうです。

木が倒れないように

　
「この木が倒れないように、僕が引っ張ってるんだ。」

おばちゃんが来た

     　   
食べ物を持ってきてくれるおばちゃんの足音に気付いた瞬間です


おばちゃんに付いて行くと、このようなお出迎えを受けることになります。

お嬢様

　　　　
「ヨーロッパ仕込みのこの縞模様だもん、こうしてポーズとるとこのお家のお嬢様に見えるでしょ。顔が無理って？、だよね。」

虫一匹

「美味しく頂きました、虫一匹でも、お腹の子のためにも」

寒い朝

     　　
「北風は止んで穏やかな朝が来るには来たけど、晴れた朝は冷え込んで動く気になれないよ。しばらくお日様で充電。“心一つで暖かくなる”なんて言ってくれちゃうけどねえ。」

獅子

   
目黒不動尊の門前の警護に当たっています。
獅子と狛犬の獅子も、沖縄のシーサーも、実は猫なんだってこと皆さん知ってました？。
この話は絶対人にしない方がいいですよ。

外猫

         
一応「外猫」という形で認められました。有り難いことです。ずっと続くとよいのですが。

水飲場

   
猫さんがなめているのはお水じゃなくて氷です。
お鉢の中はもうキンキンに底まで凍ってます。
夏も厳しいけど冬もきつよね～っ。
耳が裏返ってるのはレンズの所為じゃなくて、あまりの冷たさにゾクッと来てるんだと思うよ、きっと。

寝覚め

「フッファーーーーーッ　よく寝た」























「えーっと　ご用件は何でしたっけ」

綱渡り

     　　
「いょっ！　ネコの綱渡りでござ～～い。」
「ばかにすんなよ！　これが出来ずにネコが勤まるかって。」

山村暮らし

   
「都会育ちの私が突然この山村に放されて、一時はどうなることかと思ったけど、ハンターの血を失っていなければ何とかやって行けそう。ネズミもいるしモグラもいる。それに、納屋とか縁の下なんて猫用スペース？もあって、今のところ生きてます。田舎から町へ捨てられる方がきつそう。」

江ノ島野良です

　　　　
「朝の巡回と食事がすんで、急に増えてくる観光客を見下ろしていると楽しいものだが、そのうちすぐに眠くなる。おれの顔に見覚えないかな。江ノ島で写したおれの写真や、一緒に写した記念写真を持ってる奴も沢山いるはずだぞ。」

世捨て猫

人を恐れず
犬を恐れず
死を恐れず

ただ明日の来ることのみを恐る

出勤前

　　　　
「春近し、空気が温むと出勤前の身繕いも楽しくなります。　それで？」