歯は猫の命

                       
若いのにもう牙一本無くしとるやないか　　まだ先は長いんやから　歯を大事にしろよ　　“歯はネコの命”やぞ

知らぬ奴の臭い

                  
おーい　　　ノミみたいに尻だけ出して　なにしとるんや



          
「うん？　　あの・・・　あれや・・・　　知らぬやつの臭いがするんや　」

 

 

猫は食べないと

   
「まだ　みんなと居たかったな　」



   
「もうちょっと遊びたい　」
『もうお腹すいてるはずですよ　　猫は食べないと　楽しいだけでは生きていけないの　　　もう　これ以上困らせないでよ　』

神様が悪魔に

    
「お日様は神様やったのに　　避けるようになってしもうた　」
『もうすぐ悪魔に見えてくるな　　神様にすがるのもつらいけど　悪魔から逃げて暮らすのもつらいな　』

ホースから水

    
「このホース　もうすぐ水が少しずつ出る季節が始まるのや　　ネコがのどを潤すには便利やけど　暑いのも嫌やな　」

働く人 観る猫

    
「何を作ってるのかな　」
ネコはヒトの働く姿を見るのが好きなようです

レンズの目

    
「そろそろ切り上げてくれませんか？　　レンズに見られてると食べる気がしないもので　」

あの車かも

   
「何かくれる人の車が来ないだろうか　」
ネコは耳をそばだてて近づく車のエンジン♪に神経を集中します

松に猫

           
「こうして人工岩の前で写すと動物園のトラさんのようだろ　」
う～ん　それはどうかな　　ネコさんはやっぱネコさんだよ　それでいいんだよ　　“牡丹に唐獅子 松に猫”って言うじゃん　　言わないか？

忘れてませんか

           
「ちょとちょいと　　何か忘れちゃいませんか　　花の写真を写すだけで　猫にお供え忘れてませんか　」

準備体操

   
ラジオ体操の時間はもうとっくに過ぎてしまった８時半過ぎなのですが　登山の一団がやってきて　上りに掛かる前にラジオ体操をはじめました　　ネコはそれに興味があるようです


   
「行ったけど　　あれだけ動いたら登る前に疲れるやろ　」

次の世代

   
「オッサン！　うちらをなめとったら承知せんで！　」
『これっ！　なんちゅうこと言いますの　　この人は昔なじみやった人です　』



   
“コンチャ”　“チワー”　“チャー”　
一応　形だけの挨拶をしていきよります　

見知らぬ中年

   
見知らぬ中年ネコが　えらそうな普通の顔をして寝ておりました　

フレームは残った

   
「アーケードのフレームはまだ残っとるよ　　店は無くなったし　人もネコも換わったけどな　」



   
「話の続きは目が覚めてからや　」

飲み屋のオッチャン

           
「飲み屋のオッチャン　またちょいと休ませて　」

 

           
「オッチャンのお陰で　傷だらけの頭もだいぶ様になってきよった　」

トカゲのしっぽ

    
「“ちょいとちょいとトカゲさん　あなたのしっぽを下さいな”　　私はこのトカゲのしっぽ取りが大好きで　若い頃は私の行くところに尾のあるトカゲは居なかったほどでした　」



    
「このクネクネピコピコするのが何とも楽しいのですが　子供の頃は今の千倍くらい楽しかったですよね　」