ネコだけ

          
“今お帰りで　お疲れさま”なんて挨拶してくれるのもネコだけの時代になりました。

昔のこと

          
「この辺　どんな感じのところだったかなあ、　一月前のことがもう分からなくなってしまった。」

          
「だいたいこんな感じのところ、なにもいいところじゃないけど　のんびり転がることは出来たよ。」

洋猫

   
「俺みたいな洋猫は　洋木がよく似合うだろ　白っぽい壁も似合うだろ　ねっ！　」

昼寝の特等席

          
この家の住人は昼間はたいてい留守だから、室外機の隣でも昼寝の特等席です。
　　　「代わってやらないよ」

Ｈａｎｇ ｕｐ

   
後ろから呼ぶ声が聞こえてないわけではないのですが、今しがた通りすぎていったイヌのこと、行こうとしている路地裏と人のこと、熱い足の裏のこと、色々な情報が錯綜してネコの頭はハングアップ状態になっています。

急ぐ無かれ

    
「何が“いそいではいけません”だ、俺がバタバタ急ぐように見えるかい。」

玄関マット

          
特に朝方は　玄関マットの上が涼しいようで

バイクがあって

           
　バイクに乗って　花よし風よし眺めよしか
　「ネコもよし！」

          
　おいネコ　バイクの下は危ないぞ
　「危ないのは分かってるけど　これ止めるときはネコ辞めるとき」

夏痩せ

   
「暑さと空腹ですっかり痩せてしまいました。ふうらいはこれくらい痩せていた方が絵になるのかもしれません。景色にも溶け込めますし。」

商店街を知らない猫達

          
商店街だった路地のシャッターが下りてはや一年余、商店街を知らないネコたちが暮らすようになりました。

税金の無駄

   
「“ちゅうい　とびだし”の看板を立てるのはいいけど、猫の絵描かずに人の子供の絵描いたりして、こういうの税金の無駄使いって言うんだよね。」

黄昏時

          
物思い？
暮れそで暮れない黄昏時は　猫のためにあるのかな。

猫の家

   
釣り用のボートを伏せると　恰好の猫のお家になりました。雨が降っても大丈夫。

日本の家

          
　　軒下に 猫がいてこそ日本の家

女だからって

   
　「女だからって なめるんじゃないよ！」
　なめる奴 おらんやろ

朝早く

          
「お早いことで　　パトロールですか　　私も今から出かけるところです」