寒の戻り．ロ

           
　　　見上げれば　粉雪が舞う一片二片
　　　「一瞬 蚊が飛んでいるのかと思った　　そんなわけないよな」

昔語り

          
震災から１５年、空地はまだ残っていますが、人も替わり猫も替わり、昔を知る者は少なくなっていきます。トメさんが１５年前を知るとわ思えませんが、彼とは昔語りが出来るような気がします。

事故防止

   
ネコ君　門扉の下をくぐるのは大変厳しそうなのでガレージのシャッターを少し開けてありますが　それは事故防止のためであって敷地内を利用する権利を認めたわけでわありません
「分からん事にしょう」

見慣れぬ顔

   
「もう長いことこの辺りにすんでおりますが、あまりお見かけしない方ですねえ、どちらにお住まいで。」
通り掛かりのものですよ、ここは公園ですから見知らぬものがいても不思議じゃないでしょう。
「そうなんですが、町会長の責任もありますもので　・・・。」

敬老の心得

   
この屋のおばあさん猫様がおくつろぎになる椅子を占領しています。年寄りを大切にしない猫は飼ってもらえませんぞ。

何かちょうだい

   
「寒いよう　カメラのおばちゃん何かちょうだい」『おくれよう』
だ～め　　“おばちゃん”じゃなくって“おねえちゃん”って言ってごらん
「オニッ　オニッ　オニッ　オニャーニャー」
ダメッ！

恋の季節も

   
　トメさん元気？　寒いねえ
　また傷だらけなんだ　　足引きずっちゃって　恋の季節も大変だね

［毎日バス］

   
　これはこれは立派な虎猫様で。
　「猫が判る御仁か、　拙者の弟は［毎日バス］の運転手をしておる、　
　　ご存じかな。」

仕官のためなら

           
　　　「仕官のためなら　門が閉まっていてもなんのその　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これでも一応ネコなんだから」

婆溜

   
今日は天気はよくてもあまりに寒いので　おばあちゃんのたまり場に人影はありません。　それでも、ネコは定時に出勤してきて待っています。

野暮オヤジめ

          
　　　「私たちに何か御用ですか！？」
　　　『野暮なオヤジよ』

被飼活

           
「この家に飼われるには、庭にいる時間を長くして、既成事実を積み上げよう」

似てる似てない

   
「ピューマが私に似てるってことは　あれは間違いなくネコだってこと」
　　ほんまかいな？

   
「ライオンが俺に似てないってことは　あいつは間違いなくネコじゃないってことだ」
　　そこまで言うか

この家なら

   
「狭くてもお庭があって、住んでる人もまあまあ上等だから、この家に入れるなら言うことないんだけどなあ。」

仕官の道

   　　　
宿あり経験者としては、出来ることなら仕官の道を見つけるのが一番です。

   　　　
目に付く行動は大胆に、しぐさは控えめに。

本物は売れない

「へんな偽物は売れても　本物は売れないね」