お正月なんか

  
「お正月なんか嫌いや　　カリカリはとっくに無くなってるのに　人の気配もない　」
家族そろって　旅行にでも　行ってるんやろ
「自分のことしか　考えない　　嫌な時代や　」
お前が言うな

勝手口

  
「勝手口で　ひたすら待つのみ　　ドアが少し開いてて　食べ物の匂いが　流れてくるのが　嬉しかったり　辛かったり　」

商店街の裏が

  
「商店街の裏露地というのは　物置兼　ネコの居住区のような　ネコには有難いものだったのだが　　駐車場側の塀がなくなって　家が建つと　　何となく　風通しがよくなって　落ち着かない　」



  
「家の間の　空間を通して　　道行くサルどもの　動きを眺める　楽しみも出来たが　」

寝正月

        明けましておめでとうございます
　　　　　　　　今年もよろしくお願いいたします

         
「今日から　新しい年に　入るんだってねえ　　これからが　寒さ本番だから　始まるって感じがしないけど　　ネコは風を避けて　もちろん寝正月だ　」

樹上で迎春

        
「こんなところで　寝られる奴は　そうはいないだろ　　今夜は　ここで　星空見ながら　年を越してやるんだ　　　皆さん　好いお年を　・・・・・　」

古いベンチ

  
「このベンチに　座らないかい　　座らないだろうな　服が汚れそうだもんな　　　それでも　この汚れの中に　いっぱい　物語が詰まってるような気がして　　ペンキなんか　塗って欲しくないんだ　」

てっぺん世代

  
「風が強い　寒い　食べ物が無い　と言っても　　てっぺんから下界を見下す気分は　一度覚えると　捨てられないものがある　」



    
『おれたち　てっぺん世代だ　』
［平野暮らしも　山麓暮らしも　知らないんだ　］
《地球は　斜面と岩で出来てるんだ　》

白内障

  
「ネコらしくも無く　遠くばかりを見ることが多くて　遠視になるかな　　紫外線が強いから　白内障になるかも知れんな　」

見晴らし

  
「風が当たらないからって　そんな底にうずくまってないで　高いところに上ってみろよ　　周囲の山々を見渡し　町を見下し　海まで望むってのは　気持ちいいものだよ　」

三頭寄れば

  
ネコさん　集まって　何か会議ですか
「そうだ　イノシシが来たら　どこへ避難するか　とか　」
『雪が降ったら　どこで過ごすのがいいか　とか　』
［登山客に甘えて　何かもらえそうな場所は　どこかとか　　とかとかだ　］

猫臭

  
「コロリン　コロリン　　イノシシ砂漠の真ん中で　　嗅覚の超敏感な奴らのために　猫臭を着けておいてやるんだ　」

明るいのが良い

  
「若者の団体で　皆楽しそうにやってる　　何もくれないけど　明るいのはいいことです　　落ちこぼれた感じの奴には　ネコをいじめて　気晴らしをする奴がいるので　気を付けねばなりません　」

冬が来る

  
どうしたんや　さえん顔　してるやないか　　冬やからなあ
「うん？　まあ　　これが現実だ　ってことや　　逃げ様も無いやないか　」

黒縞君が育つ

  
黒縞ネコ君　　少し見ない間に　一回り大きくなりました
それだけではありません


  
溝を進む時も　母親をリードするように　進んで行きます

公開禁止

       
「私だって　一応女性なんだから　こういう場面は　写すもんじゃないでしょ　　公開禁止ですよ　公開禁止！　」

屋根に元ボス

  
なんと　屋根の上に居る　元ボスを発見しました　　　どこから上がったのか　分かりませんが　　まだ　屋根に上る力が　あるようです