三毛は保護色

      
お三毛さん　　背中の柄が　木漏れ日に　ぴったりですね
「私が選んで着てるわけじゃないけど　ご先祖様は　これのお陰で　生き延びてきたのかも知れませんね　
　そうだとすると　私が今日有るのも　これのお陰っちゅうことかな？　」

ヒヨドリめ

  
「クロちゃん　もう諦めって　　あんなに高い枝やろ　」
『分かってるよ　諦めてるよ　　しかし　腹立つなあ　　うまそうなヒヨドリ　』

後始末

            
「ネコは行儀がいいから　出したものの始末はちゃんとするんだ　　しかし　見ての通り　やわらかい土や砂に恵まれなくてね　　ま　出来るだけの仕事はするから　見て行きな　」

ボスが居なくて

  
「なんツーか　　俺が言うのもなんだが　　ボスが居なくて　ザコばかりが育つ気がするな　
ボスは居ないのじゃなくて　超ボスが隠れてやがんだろうな　」

おめでとう

　　　あけましておめでとうございます
　　　　　　本年もよろしくお願い致します

            
ネコさん　初めてのお正月ですね　　明けましておめでとう
「お正月って　どうして　めでたいの　」
ネコさんも　春に生まれてから今日まで　無事に生きてきて　よい若者に育ったからこそ　お正月を迎えることが出来たじゃないですか　　お正月まで来られなかったネコさんも　いたでしょ
「そうかあ　　何にもないけどめでたいのか・・・・・
　みんなおめでとう　　来年のお正月にも会えるように　頑張るね　」

住吉さん

  
「寒いのに　ガサガサバタバタと　落ち着きのないやるらが増えたが　ひょっとして　また　ネンマツとか言うやつ？　」
そうそう　　ヒトの世界はややこしくて　年末は多くの人が忙しいんだ
「もうすぐ　初詣とか言って　住吉さんにお参りするやつらが　わんさかやって来るんやろ　　ほこりっぽくて　騒がしくて　実入りが乏しくて　　ネコには嬉しくない季節や　」

イヌの脅威

  
「うあっ　根性の悪そうなイヌ　　出来の悪いイヌを放すなよ　出来の悪そうなおっさん　」



  
「ふぁ～っ　行った　行った　　気がゆるむとあくびが出るよ　」

向こう横丁の

  
「おばあちゃん　おばあちゃ～ん　　　変なオッチャンが居るよ　気持ち悪いよ～う　」
大丈夫やから　そこで寝てなさい　　そこは温かいでしょ　　景色も見えるし
「怖いよ　　ガラスの目玉でにらむんだから　気持ち悪いよ　」　
ネコさんは結局　ばあちゃんのところへ　逃げていきました　　申し訳ないことをしました

朝日がまぶしい

  
「気温は上がらず　まだ寒いけど　　朝日がまぶしい季節になった　」
　結構早起だから　　寒かったりまぶしかったり　するんですよ
「パトロールはすんだから　日光浴して　温まったらもう一眠りするよ　」

授かったもの

  
小さくてやせてても　母さんなんですね
子供たちが　みんなどこかへ逃げていきましたけど　　大丈夫ですか
「あの子達は大丈夫です　　この辺りの事は　もうよく分かってますから
　やせて小さくても　自分が大きくなる余裕は有りません　　わが身も気にはしていますが　授かったものは　育てないといけませんしね　」

林業振興

  
「林業の振興と言っても　ネコにできることなんか　ないぞ　
　根元に肥料を置いて　落ち葉を被せておく　くらいのことかな　」

遊んでくれ

  
「フニー　　遊んでくれよーー　　　急ぐわけじゃないだろ　」

三つ子の魂

  
「おっ　結構可愛いじゃないか　　　がさつで品のないサルのガキドモも　三歳までは許せるな　　　三つ子の魂　三つ子で終わるのか　」

落ちないよ

  
おいネコ　　毛づくろいはええけど　石垣から落ちるなよ
「落ちないよ～　　ネコだもんね～　　」

一休さん

  
ネコさんが頭をかいたら　良い知恵が出るのかな
「出るような気がしないけど　　それより　　空腹は知恵で何とかなるのかな　」

夏の疲れか

  
「もう起きようかと　立ち上がってみたが　　さて　出かけるか　もう少し寝るか　メリハリが着かない　　元気なつもりが　夏の疲れかも知れんな　」